突然ですが、日本の借金はいくらくらいあると思いますか?実は日本の借金は1,000兆円以上、1人あたりで計算すると1人800万円以上の借金を背負っていることになるのです。
では、そもそもなぜ、こんなに借金がたくさんあるのに日本の財政は破綻しないのでしょうか?財政が破綻する日はすぐそこなのでしょうか?
そこで今回は、借金大国日本が財政破綻しない理由について考えてみます。日本以外の借金が多い国についても解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
日本の借金は世界一!政府総債務残高ランキング
まずは、2018年4月時点の対GDP比での政府総債務残高ランキングをみていきましょう。
1位 | 日本 | 236% |
2位 | ギリシャ | 181% |
3位 | レバノン | 152% |
4位 | イエメン | 141% |
5位 | バルバドス | 132% |
6位 | イタリア | 131% |
政府総債務残高とは、政府総債務から一般政府が保有する金融資産(年金積立や外貨準備など)を差し引いて、国の借金の総額がGDPの何%なのか計算したものです。
日本は何とダントツ世界一。236%というのは、236%というのは、日本のGDPの2.36年分の負債があるということを指しています。
金額として借金が1,000兆円と超えているのは、世界でもアメリカと日本ぐらいなのですよ。
日本が借金をする仕組み
日本政府は資金を調達する際に「国債」を発行しています。発行した国債を銀行や金融機関などが購入し、その売り上げを資金としているわけです。
しかし、銀行や金融機関などの売り上げを支えているのは国民ですよね。つまり国の国債を購入しているのは、間接的に「国民」だと言うことができるでしょう。
日本はどうして財政破綻しないの?
借金大国の日本が財政破綻しない理由は下記の4つです。
- 国債が円で発行されているから
- 日本の対外純資産は世界一の規模だから
- 国民の家計の金融資産が1,700兆円もあるから
- 政府の金融資産は世界一だから
日本の国債は円で発行されているため、最悪の状態になれば円を発行することで借金を返済することができます。また、日本の対外純資産や政府の金融資産は世界一規模。つまり日本は、借金も多いですが、資産も多いのです。
さらに日本の国民の金融資産は1,700兆円を超えているなど、日本の財政状況は一概にも世界一最悪とは言えない状況があります。
日本の借金は世界一だが資産も世界一レベル!
今回は日本の借金について解説しました。日本の借金が世界一であることは事実ですが、一方で対外純資産や政府の金融資産も世界一規模なのです。
ギリシャのように財政破綻することは現時点では考えづらいと思いますが、国民が政府の国債を間接的に購入しているのが現状。この事実を、少しずつでも変えていかなければいけませんね。