借用書ってどうやって書くの?書くときの注意点は?

正しい借用書の書き方、ご存知ですか?本記事では正しい借用書の書き方をマスターしていきましょう。

お金を借りること、貸すことは、互いにどんなに信頼関係があってもトラブルが起こりやすい問題だと言えます。お金を借りられるサービスに消費者金融の他銀行もありますが、やはり金銭問題は後を断ちません。

そのようなトラブルは個人でお金を貸し借りする際にも生じる問題です。そのため、貸したお金は返ってこないとよく言われますが、貸した人にとってあまり納得いく話ではないと言えるでしょう。

そこで今回は、お金の貸し借りのトラブルを避けるための借用書について、どのような書き方をすれば良いか、また書く時の注意点について詳しく解説していきます。

借用書とは?

借用書とは、お金を貸す時、借りる時にその貸借についての事実証明を行うための書面を指します。銀行などからお金を借りる際は、必ず書類に記載しますね。しかし、個人間で行うお金の貸し借りにはなかなか借用書を交わすということは少ないかもしれません。しかし、この事実は必ず証明しておかなければ後にトラブルに発展する可能性が高いことを示唆しています。そのため、どんなに信頼関係のある者同士であっても、必ず借用書を交わし、金銭貸借を行うようにしましょう。

借用書を書く時に気をつけたいこと

借用書にはいくつか決まりがあります。基本的な決まり事項は以下の3つ。

  • 未成年者などと借用書をかわしてはいけない
  • どちらかに不利になる書き方はNG
  • 借用書の中の数字は「大字」で

ここでは、借用書を書く時に気をつけたいことについて解説します。

未成年者などと借用書をかわしてはいけない

借用書を書く際は、未成年者や成年被後見人、また被保佐人や被補助人など、十分な判断能力を有しない方との借用書は交わしてはいけません。これは、借用書を使用して契約を交わす際、相手方に責任能力があることが求められます。そのため、未成年者などと借用書を交わした場合はその契約じたいが無効となるため注意が必要です。

どちらかに不利になる書き方はNG

借用書を書く際は、双方にとって不利になるような内容の記載は行ってはいけません。万一不利な内容を記載した契約を行った場合、その契約じたいが無効となります。これは、お金を貸す側の貸主が有利になりやすいため、借主の立場も尊重した文言となるべきだと考えられているためです。そのため、契約内容については常識の範囲内に留めておくことが原則となります。

借用書の中の数字は「大字」で

借用書を書く際は、鉛筆を使用して書いた書類や漢数字で書かれていない数字、また、日付のないものは無効となるため、必ずボールペンなど消えないもので数字も大字(英数字ではなく漢数字)で、また、日付も必ず記載するようにしましょう。

借用書の例

借用書を書く例としては以下の通りとなります。

借用書にはフォーマットはありません。そのため、お金を貸す側、借りる側の双方が話し合いを行い、自由な形式で作成して良いとされています。しかし、次の点について借用書に文言を含めるようにしましょう。

  • 貸主の氏名
  • 金額
  • 金利の利率
  • 返済遅延の場合の利息
  • 返済日
  • 契約費
  • 双方の住所と印鑑&連帯保証人を付ける場合はその人の署名と印鑑)

特に借りる金額が高額になる場合などは、貸し倒れを防ぐためにも連帯保証人を立てることを条件とすることもあるでしょう。

借用書はポイントを押さえて書こう

お金の貸し借りのトラブルを避けるための借用書について、どのような書き方をすれば良いか、また書く時の注意点について詳しく解説しました。お金の貸し借りは、どんなに信頼関係がある者同士でもトラブルになり兼ねないため、テンプレートを使用し、必要事項に漏れのないよう記入し、借用書は双方大切に保管しておくようにしましょう。