資産運用を行う際、ひとつの株式に集中した投資を行うと、株価が大きく触れた際に多額の損失を被る恐れがあります。そのため、リスクを最小限に抑える分散投資と呼ばれる運用手法を用いることになります。
では、分散投資にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
そこで今回は、分散投資を行う際のメリットとデメリットを解説していきます。ぜひ参考にしてください。
分散投資とは?
分散投資とは、投資対象を分けたり、投資の時期をずらすことでリスクを軽減させようとする投資方法のことです。例えば、あなたが持つ資産のすべてをひとつの株式に対して資産運用を行った場合、株価が下落した際は、すべての資産に大きな損失が発生してしまうでしょう。その大きなリスクを回避し、損失を免れるためにも複数の株式への分散投資を行うことで、プラスの資産に転じる可能性が高くなるのです。
分散投資のメリット
ここでは分散投資を行うメリットをご紹介していきます。
リスク低減が可能
分散投資を行うメリットは、ひとつの株式に対して固執した投資を行っていた場合、経済情勢の影響をダイレクトに受けてしまい、一気に資産を失ってしまう可能性があります。
しかし、持っている資産を分散投資することによって、仮にひとつの株式に損失が生じたとしても、別の株式がプラスに転じていれば、損失幅を狭めることができるなど、リスク低減を可能とすることが分かります。そのような意味でも分散投資を行うメリットがあると言えます。
自由に資産を売買できる
株式投資を行っていた場合、経済の相場の動きを常に確認し、良い状況の際に売買を行うことが一般的だと考えられています。一方で分散投資を行っている場合は、相場に捉われず、資産配分がどのように変化を辿っているかを確認すれば良く、思い立った時に自由に自身の資産を売買することができます。
このように、分散投資は長期的に価格変動を確認しながら行うことができるため、売買のタイミングを自由に決められるというメリットがあります。
安定して利益を得ることができる
分散投資を行っていると、ひとつの株式がプラス要素で安定していれば、そこから常に利益を得ることができるため、メリットが大きいと言えます。
また、短期間で資産運用を行うこととは異なり、中長期の期間を経て資産分散による資産運用を行うため、状況が安定していれば、より安定した利益を見込めると言えるでしょう。このようなことから、資産運用を行う際は、分散投資を行うようにすると、安定した利益を追求できるということが分かります。
分散投資のデメリット
ここでは分散投資によるデメリットをご紹介していきます。
短期間で利益を生むのが難しい
分散投資では短期間で利益を得ることは難しいです。分散投資とはもともと中長期向きの投資方法。資産が分散されていますので、短期でリターンを見込むのも難しくなります。
時間と手間がかかる
分散投資は集中投資とは異なり、多くの株式を保有することになるため、時間と手間がかかります。さまざまな金融商品を同時に管理しなければいけませんので、その点はデメリットだと言えます。
分散投資はメリットだけでなくデメリットも
今回は分散投資を行うメリットとデメリットについてご紹介しました。分散投資はメリットもデメリットも感じられるものであり、どちらを取っても良い方向へ導くことができるよう、上手に資産運用を行ってくださいね。
注意 : 投資を行う際は常にリスクが伴います。金融商品を扱う際は自己責任において十分注意するようにしてください。